インプラントとは
インプラント治療は、歯を失ってしまった部分の顎の骨にチタン製の人工歯根を埋め込み、その上に人工歯を被せ、噛み合わせを回復する治療方法です。顎の骨に支柱となる人工歯根を埋め込むので、ガタつくこともなく、しっかりと噛めるようになります。人工歯にはセラミックを使用することで、天然歯と同様の見た目にすることができます。
インプラント治療の流れ
インプラントは1度手術をするだけで完了するのではなく、人工歯根が骨に結合するまでの治癒期間が必要であったり、仮歯の作成や人工歯の調整など平均4ヵ月から9ヵ月程期間を要します。しっかりと治療段階を踏むことで安全性が高まり、治療後の快適な生活が可能となります。
STEP1 カウンセリング
まずは、歯のお悩みをお伺いします。患者さまのご要望・考えを尊重しながら、最も適した治療方法をご提案いたします。インプラント治療を行なうかどうか、この時点で決断なさらなくてけっこうですので、疑問や気になることなど、どんなことでも気軽にお話しください。
STEP2 術前検査
インプラント治療を行なう場合に必要な、患者さまの口内の情報を集めます。歯型・顔写真・口腔内写真・歯周組織検査・CT撮影などを行ない、診断や治療計画に役立てていきます。
- CT撮影について
-
ペンギン歯科クリニックでは、正確な診断と安全確実な治療のためにシロナ社の歯科用CT「ORTHOPHOS XG 3D」を導入しております。CTは、従来のレントゲンでは撮影できなかった立体画像の撮影ができます。3D機能により立体的な画像で写し出されるため、従来の平面の情報よりはるかに多く、正確な情報が得られます。インプラント手術や外科処置が必要な際、より確実で安全、安心な治療の提供が可能になりました。また、従来の平面的なレントゲン画像に比べ3D画像は大変わかりやすいので、チェア前のモニターでCTによる診断結果をふまえて現在の状況やこれから行う治療計画の説明がスムーズに行えます。
STEP3 一次手術
麻酔をしてからインプラント手術を行ないます。1回法という手術方法の場合は、インプラントの頭部分を露出させたままアバットメント(インプラントと人工歯の連結部品)を取り付け、手術完了となります。
STEP4 二次手術
2回法の場合、一次手術にて埋めておいたインプラントの頭部分を露出させるために歯肉を切開します。そして1回法と同様、アバットメントを取り付けて手術完了となります。
STEP5 仮歯装着
歯肉が治癒したところで、仮歯を作成します。実際に使用しながら、形や噛み合わせについて調整し、最終的に患者さまに最適なセラミックの被せ物を作成していきます。
STEP6 最終的な歯の装着
STEP5での情報を元に作成した人工歯を装着し、噛み合わせなどの微調整を行ないます。
STEP7 メンテナンス
天然歯と同じような感覚で使用することができますが、メンテナンスをしっかりしていかないと、インプラントが脱落するなどのトラブルが発生してしまいます。定期的に歯のクリーニングを行ない、お口のなかを清潔に保つことがなによりも大切です。
インプラントとほかの治療との比較(入れ歯・ブリッジ)
-
- インプラント
-
治療方法
歯を失った部分の顎の骨に人工歯根を埋め込み、その上に人工歯を被せます。
メリット- 硬いものがしっかり噛めます
- 天然歯と見分けがつかないほど自然です
- ほかの歯に負担をかけません
- 他の治療に比べ費用が高くなる場合があります。
- 顎の骨に埋め込む外科手術が必要です
- 全身疾患のある方などには適用できない場合があります
-
- 入れ歯(保険適用の場合)
-
治療方法
失った歯の本数に合わせた入れ歯を歯肉の上に装着して使用します。総入れ歯以外は基本的に周囲の歯にバネをかけて固定します。
メリット- 保険適用ですと短期間で安価に作成できます
- ほとんどの方に適用できます
- 取り外しができ、清潔に保つことができます
- 噛み心地に違和感があり、しっかり噛めないこともあります
- 素材によっては見た目が不自然な場合があります
- 使用しているうちに顎の骨が痩せるため、調整が必要です
-
- ブリッジ
-
治療方法
失った歯の両側の歯を削って、連結した人工歯を被せて歯を補う治療方法です。
メリット- 見た目が自然です
- 入れ歯より安定感があります
- 使用する材料により、保険が適用されます
- 支えに使用する健康な歯を削ります
- 固定式のため、ブリッジと歯肉の間に汚れが溜まりやすいです
- 支える歯に大きな負担がかかります