当院のブラッシング指導について
こんにちは。歯科医師の齊藤です。
当院ではブラッシング指導に力を入れています。
日常ケアの質をより高くすることによって、虫歯や歯周病の予防になることはもちろんのこと、綺麗な口腔内環境の状態で食事を召し上がることで食べ物の味をしっかり味わうことができます。
日本の社会では、歯科医院は虫歯を治すといったイメージがまだ根強く残っているように思えます。
しかし、当院では治療よりも、このブラッシング指導をしっかり受けて頂き、虫歯や歯周病とのイタチごっこを可能な限り防いでいきたい思いが強くあります。
ブラッシング指導は、日頃のセルフケアを、見つめ直す良い機会でもあり、医療者・患者様の双方にメリットがある有意義な時間だと思いますので、積極的に受けて頂きたいです。
さて、そのブラッシング指導でよく我々が指標として用いるのが、PCRです。
コロナの社会情勢では、よく耳にすることが多いかもしれませんが、歯科ではこのPCRを「プラークコントロールレコード」と呼んでいます。
PCRは口腔内の歯垢(プラーク)をブラッシングでどれだけ取り除けているか、つまりどれだけ”プラークコントロール”ができているかを測る検査です。
染め出しを行い、白い歯にどれだけの割合で歯垢が付着しているか%の単位で算出するため、患者様にも客観的にも分かりやすい指標となっており、当院ではよく用いています。
一般的に、20%以下が目標値とされていますが、70%以上の方も珍しくありません。
当院のブラッシング指導では、このPCRを行い、歯科衛生士が「どこが磨けていないか」「どの器具をどのように使えばよいか」といった改善指導を行います。
普段あまり染め出しを行わないので、歯垢の付着具合に驚かれる方も多いかと思いますが、努力した分だけ、きちんと数値が反映される仕組みとなっているため、ぜひ楽しみながらブラッシング指導を受けて頂ければと思います。
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