予防の大切さ
こんにちは。歯科医師の齊藤です。
今日は歯の損失についてのお話しです。
歯を失ってしまう原因の8割は歯周病と虫歯です。
つまり、これら2つに対する対策を行なっていけば、歯を損失するリスクは限りなく低くすることができます。
では、どのようにしたらこれら2つのリスクを回避できるのでしょうか?
ここで1つ世界で有名な研究を紹介したいと思います。
1年ごとに虫歯や歯周病がないかチェックする検診群と、1年ごとに汚れている所を磨けるようにトレーニングする予防プログラム群、この2つを比較した時に、虫歯や歯周病になってしまう割合がどのように変化してくるか調べた研究です。
結果は大変興味深いもので、予防プログラムの群では、どの年齢群でも虫歯や歯周病に罹患する数は少ないのに対して、検診群では新たに虫歯や歯周病が見つかってしまう数が予防プログラム群よりも多くなってしまったのです。
これは何を意味すると思いますか?
この研究の著者は、次のように結論付けました。
歯石の除去や虫歯治療で歯科を受診することは非常に良いことだが、結局のところ虫歯や歯周病を治すという意味では歯科治療というものは全く無意味なものであると結論付けたのです。
そしてどんな歯科治療よりも、予防プログラムに勝るものはなく重要なことだと付け加えたのです。
この研究結果を著者は37年前に提唱しています。
この結果から、私は自分が行なっている予防プログラムをもう一度見直し、より地域の皆様の健康に寄与できる医療を提供し続けなければならないと思いました。
その目標に向かって、ペンギン歯科クリニックは日々進化していきますので、スタッフ一同皆さまの御来院をお待ちしております。
- カテゴリー
- アーカイブ