赤玉スィートワイン
皆さんこんちには。
そんなシーンに惹かれ、私も赤玉スィートワインを買ったのですが、まぁ見事に酔っ払ってしまいました。
歯科医師の齊藤です。
私は予防接種の消毒の際に用いるアルコール綿で肌が真っ赤になってしまうほどアルコールが体にあいません。
そんな私が、先日スーパーで「赤玉スィートワイン」を購入しました。
「赤玉スィートワイン」は、大正の終わりから昭和にかけて、葡萄酒市場の60%を占めた、戦前の日本の国民酒になった大阪発祥の伝統ある一品です。
もともと「赤玉ポートワイン」という名前でしたが、1973年にポルトガルから「ポートの名を使わないで」とクレームが入り、それ以降「赤玉スィートワイン」という名前になったそうです。
アルコール度数14%と高いのですが、アルコールとは思えないほど葡萄の甘さが際立っていました。
さて、この「赤玉スィートワイン」は『夜は短かし歩けよ乙女』という小説の作中に登場してきます。
この小説は森見登美彦さんの長編恋愛ファンタジー小説で、2007年本屋大賞で受賞し、映画化もされました。
この長編小説、京都を舞台に好奇心旺盛な黒髪の乙女に恋する先輩が、なんとかして思いを伝えようとするのですが、数々の珍事件に巻き込まれ阻まれてしまいます。
その中で黒髪の乙女が還暦を迎えたおじさま達に「赤玉ポートワイン」をなみなみと注がれるシーンがあります。それを美味しそうに飲み干す黒髪の乙女。いくら飲んでもまったく酔いません。
そんなシーンに惹かれ、私も赤玉スィートワインを買ったのですが、まぁ見事に酔っ払ってしまいました。
それもコップ1センチぐらい注いだワインをソーダで割って飲んだのに。
味は美味しいのに、アルコールに勝てないこの体質に嫌気がさしてしまった一日となりました。
おしまい。
(『夜は短し歩けよ乙女』の表紙デザインはアジアンカンフージェネレーションのアルバムデザインも担当している中村佑介さん、映画化された先輩役の声優は星野源さんが担当しています。)
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